【ニュース】 ミサワホームなど、藤沢市のPFI事業で「子育て支援」「健康維持・介護予防」「多世代交流」の拠点施設を整備 神奈川県藤沢市

2017.11.14
ミサワホーム株式会社(東京都新宿区、磯貝匡志社長)・株式会社門倉組(神奈川県藤沢市、小澤幸喜社長)・有限会社工匠(神奈川県藤沢市、小河静雄代表)・株式会社三橋設計(東京都千代田区、高木康雄社長)のグループは、藤沢市が行ったPFI方式による「藤沢市藤が岡二丁目地区再整備事業」の公募で、スマートウェルネスを実現する拠点づくりを提案、8月に最優秀提案者に選定された。
先月末に同市との間で基本協定を締結、再整備事業を本格的にスタートする。

同市は、2014年に策定した「藤沢市公共施設再整備基本方針」等に基づき、所有する老朽化した施設を解体し安全性を確保すると共に、機能集約・複合化による公共施設整備を目指している。
その一環で、同市藤が岡二丁目地区の3,000㎡を越える敷地に建つ老朽化した職員住宅や看護師寮を解体。
跡地では、保育園(建替え)と放課後児童クラブ、コミュニティスペース、防災備蓄倉庫などの機能を備えた公共施設と、これらと親和性が高く、地域住民の利便性を高める民間収益施設を一体で整備するPFI事業の公募を行っていた。

提案内容は、同市が2016年に策定した「ふじさわ『まち・ひと・しごと』ビジョン」の中の「高齢化率40%になっても都市と市民生活の質的低下を招くことなく、都市を『元気』に持続する」という方針を受け、子育て支援、健康維持・介護予防、多世代交流の3つの観点から、多世代が安心して健康に暮らせるスマートウェルネスを実現する拠点施設の提案を行った。

子育て支援では、公共施設として整備される保育園や放課後児童クラブのほか、発達障がいがある就学中の児童を対象にした学童保育「放課後等デイサービス」を開設し、小児科クリニックなどを誘致。
多様な保育・子育てニーズに対応する。

健康維持・介護予防では、小児科や内科、歯科といった複数のクリニックや薬局が入居する医療モールを整備。
また、高齢者の在宅での生活継続支援を目的とした地域密着型サービスの小規模多機能型居宅介護も備えるほか、シニアを中心としたフィットネスサロンを開設、健康的なライフスタイルをサポートし、介護予防を図る。

多世代交流では、公共施設に加え、多様な機能を持った民間収益施設を併設することで、子どもから高齢者、障害者など様々な人々が自然と同じ空間にいる環境を作る。
また、敷地の南北にある道路を結ぶアーケードを作り、随所にベンチを設けて利便性と交流を高めるほか、多目的に利用できるイベントスペースを設け、自治会やボランティア団体、サークルなどと協力し、地域住民を対象にした催し等を行うスペースとして、様々な交流が生まれる場所を提供するとしている。

藤沢市藤が岡二丁目地区再整備事業の計画地は神奈川県藤沢市藤が岡二丁目3番1他。
敷地面積は3,103.12㎡。
構造・規模はRC造・地下1階地上3階建。