【ニュース】 京阪電気鉄道、大津市の第2期観光交流基本計画にあわせ、平成30年3月より市内4駅の駅名を変更 滋賀県大津市

2017.02.14
京阪電気鉄道株式会社(大阪市中央区、加藤好文社長)は、平成30年3月より、大津市内の4駅の駅名を変更する。

今回の駅名変更は、大津市が策定を進めている第2期観光交流基本計画(平成29年度~)の中心的な考え方である「オンリーワンのびわ湖を活用した地域の活性化」に賛同し、実施するもの。
びわ湖や比叡山などを訪れる観光のよりスムーズな移動や、沿線利用客の乗換利用促進を目的に、「浜大津」駅は「びわ湖浜大津」に、「別所」駅は「大津市役所前」に、「皇子山」駅は「京阪大津京」に、「坂本」駅は
「坂本比叡山口」にそれぞれ変更する。

京阪グループでは、中期経営計画「創生果敢」(平成27~29年度)の主軸戦略の一つとして「観光創造」を掲げており、びわ湖~京都・岡崎エリアの観光活性化や比叡山を含むびわ湖淀川水系を「水の路」として観光ルート化し、「人の流れ」の創出に取り組んでいる。
今回の駅名変更を契機に、大津線の利便性や魅力的な観光資源が沿線に数多く存在することをあらためて発信し、観光客のさらなる誘致を図るという。

「びわ湖浜大津(びわこはまおおつ)」駅は、大津の玄関口となる駅で、京津線と石山坂本線との接続駅。
琵琶湖汽船が運航するミシガンやビアンカの乗り場となっている大津港や、琵琶湖ホテル、アミューズメント施設の浜大津アーカスなどがあり、琵琶湖観光やレジャーの拠点となっていることから、びわ湖大津観光の玄関口であることを表現し、一層の観光客誘致を目指すため、現「浜大津(はまおおつ)」駅から変更する。

「大津市役所前(おおつしやくしょまえ)」駅は、駅の西に大津市役所、東に皇子山総合運動公園がある。
また市役所の南には大津市歴史博物館があり、周辺は文化・スポーツが楽しめるエリア。
「大津市役所前」という立地の分かりやすい表現により、電車利用の促進を図るため、現「別所(べっしょ)」駅から変更する。

「京阪大津京(けいはんおおつきょう)」駅は、大津線27駅の中では最も新しい駅で、1946年に開業、国鉄(現JR)湖西線が開通してからは乗り換え駅となっている。
付近には、7世紀に「大津宮(おおつのみや)」が置かれていた。
JR湖西線「大津京」駅との乗換利用の促進を図るため、現「皇子山(おうじやま)」駅から変更する。

「坂本比叡山口(さかもとひえいざんぐち)」駅は、京阪電車全駅の中で一番北に位置し、1997年の穴太~坂本駅間の複線化工事とともに現在の駅舎に生まれ変わった。
坂本一帯は延暦寺や日吉大社の門前町で、中世には京都への中継地としても栄え、西に10分ほど歩くと、日本一長い坂本ケーブルの「ケーブル坂本」駅がある。
比叡山観光の拠点でもあり、京都側の「八瀬比叡山口」駅(叡山電鉄)とも対応し、坂本側からの観光客誘致を目指すため現「坂本(さかもと)」駅から変更する。