【ニュース】 ハウステンボス、スマートホテルプロジェクトを開始、世界初のローコストホテル第一期を7月に開業、サービスロボットを導入 長崎県佐世保市
2015.01.28
ハウステンボス(長崎県佐世保市、澤田秀雄社長)は、同敷地内でスマートホテルプロジェクト「変なホテル~変わり続けることを約束するホテル~」(客室数:第一期72室)を7月17日に開業する。
同プロジェクトでは、滞在時の快適性と世界最高水準の生産性が両立する全く新しいローコストホテル(LCH)の実現を、3つの取り組みにより目指す。
3つの取り組みとは、「建設コストの削減を企図した世界展開可能な工法の導入」「人件費の削減を目指した自動化とサービスロボットの導入」「省エネルギー化への取り組みと光熱費の自給率向上を企図した太陽光発電の導入」。
取り組みに賛同する東京大学生産技術研究所川添研究室と鹿島建設株式会社が、同プロジェクトの全144室の半分となる各72室の設計を担当する。
またサービスロボットは、フロントやポーターサービス、ロッカーサービス、客室清掃のシーンでの導入を予定しており、同分野で高い技術を持つ株式会社ココロ、アルデバラン・ロボティクス、株式会社安川電機、その他数社よりそれぞれ協力を得た。
ホテル名称とコンセプトは、グラフ株式会社の協力のもと、常に変化する世の中に対し、このホテル自身も常に変化することを約束するという思いを込め、「変なホテル」とした。
ロボットスタッフによる効率的なサポートフロントを行なうほか、ポーター、清掃などホテルの各業務にロボットスタッフを配置、利用客情報に応じて的確に対応する。
効率的に業務を遂行しながらも、どこかに温かみを感じるロボットたちとの会話が楽しめるという。
チェックイン・チェックアウトに関しては、利用客自身の手によるセルフサービスとする。
フロントに立ち寄ったり、順番を待ったりする手間を省く形となるが、必要があればロボットを中心としたスタッフがサポートするという。
また、キーレス滞在を実現するため、最新の顔認証システムが利用客自身を画像を認識し登録、顔認証されたくない利用客は非接触IC カードキーで滞在可能とする。
客室については、クールでスタイリッシュな内装とし、一般的なローコストホテルの客室よりもゆとりのある広さとした。
また、過剰なサービスやアメニティを排除し、「泊まる」ために必要な設備は何かを考え直したとしている。
さらに、部屋の設備は手元のタブレットで一括操作できるようにするほか、空調についても先進技術の輻射(ふくしゃ)パネルで、ムラのない快適な室内環境を提供するという。
「変なホテル~変わり続けることを約束するホテル~」の所在地は長崎県佐世保市ハウステンボス町。
敷地面積は1万6,402.72㎡、延床面積は5,530.87㎡。
客室数は144室(第一期:平成27年7月15日開業72室、第二期:平成28年開業予定72室)。
第一期棟の敷地面積は1万188.92㎡、延床面積は3,541.16㎡。
階数は地上2階建。構造は鉄骨造。
客室数は72室(Aタイプ28.27㎡・40室、Bタイプ21.32㎡・20室、Cタイプ33.75㎡・12室)。
工事期間は平成27年1月上旬~平成27年6月末予定。
第二期棟の敷地面積は6,269㎡、延床面積は1,989.71㎡。
階数は地上2階建。構造は木造(CLT工法)一部S造。
客室数は72室(Tタイプ20㎡・54室、Fタイプ32㎡・18室)。
工事期間は平成27年8月上旬~平成28年2月末予定。