【ニュース】 鹿児島市、「鹿児島市火山防災トップシティ構想」を策定、「桜島」の60年以上にわたる知見で世界貢献 鹿児島県鹿児島市

2019.04.01
鹿児島市は2019年3月、国内外の火山地域の火山防災をリードするため、「鹿児島市火山防災トップシティ構想」を策定した。

近年、日本を含め世界各国で火山噴火による災害が発生しており、火山災害対策の推進が喫緊の課題となっている。
一方、同市は60年以上にわたり、噴火を続ける桜島と長年向き合う中で、様々な防災に対する知識、対策を培ってきた。
降灰除去体制や避難体制、観測体制、砂防施設に加え、防災関係機関同士の連携など、ハード・ソフト両面にわたり、様々な取組の実効性・先進性を有するという。

同構想は、桜島と共生していくための取組を、市民と地域、事業者、研究機関・行政が一体となって向上させながら、火山防災のモデル都市として、国内外の火山地域の被害軽減に貢献し、「火山防災トップシティ」を目指すというもの。
「大規模噴火でも『犠牲者ゼロ』を目指す防災対策」「次世代に『つなぐ』火山防災教育」「『鹿児島モデル』による世界貢献」の3つを柱に、構想を実現するために実施する事業や取組をとりまとめたアクションプランを作成、進捗を管理する。

計画期間は2019年度から2023年度までの5年間。
なお、構想を推進するための取組の一環として、大量軽石火山灰対応に係る市民の防災意識啓発用映像を作成したほか、火山防災トップシティ支援員を配置する。
募集期間は4月1日~5月8日。