【ニュース】 富士市、結婚・子育て世代の移住定住促進事業「富士このみスタイル」を2019年度より本格的に始動、セミナーや交流会などを開催 静岡県富士市

2019.03.26
富士市は2019年度より、結婚・子育て世代の移住定住促進事業「富士このみスタイル」を本格的に始動する。

同事業は、同市への移住を検討している人が気軽に悩みや不安を相談したり、移住した人が仲間づくりをしたりする場を設けるほか、子育て中の女性に柔軟な働き方を提案するセミナー等を開催することで、移住後の生活を支援するというもの。
産業都市のイメージが先行していた同市で、移住後の女性の暮らし方や働き方をクローズアップする取組を充実させることで、移住イメージの向上も狙う。

静岡県の東部に位置する同市は、富士山と駿河湾を代表する豊かな自然や製紙工業などの産業を有し、東京から新幹線で約1時間と良好なアクセスに恵まれた地方都市。
しかし同市の人口は平成22年をピークに減少し続けており、出生数の減少に伴う少子化も進行しているという。

同市が行っていた過去の移住定住施策は、個別の相談や支援、市からの情報発信が中心。
「富士このみスタイル」では、結婚・子育て世代の女性から要望が多かった「同世代の仲間づくり」「子育てと仕事の両立」といった点への対応が不十分だったことから、既存の施策にはなかった新しいアプローチが必要と考え、地元で活躍するクリエーターや子育て支援団体等と協力する。

具体的な事業内容は、移住者や移住検討者などが交流するイベントの定期的な開催、働き方をテーマとしたセミナー等の開催、今後市が実施する移住体験ツアー等の移住定住施策に協力する人材の発掘・育成など。

「富士このみスタイル」の事業開始年月は2019年1月(本格始動は2019年6月以降)。
1月には第1回セミナー&ランチ交流会「幸せを呼ぶ時短知的家事のススメ」、2月には第2回ワークショップ&ランチ交流会「富士市で私が暮らす、働くということ」、3月には第3回お話し会「富士市に暮らす、私の思い」を既に開催している。

今後は、過去3回のイベントやアンケートで集めた参加者の声をまとめ、2019年度の具体的な取組内容を検討し、2019年6月以降にイベントの開催告知を行う予定。
また、過去のイベント参加者の中から意欲のある人を募るなど、移住検討者への相談対応をはじめ、同市の移住定住施策に協力する人材の発掘・育成を進めるとしている。