【ニュース】 任意団体「ゆるいず」、中心市街地の空き家をリノベーション、二拠点居住や交流の拠点を整備 静岡県下田市

2018.12.13
まちづくりに取り組む任意団体「ゆるいず」(静岡県下田市、佐藤潤代表・森田陸代表)は、「伊豆下田みんなのふるさと化プロジェクト」実現に向け、クラウドファンディングによる資金調達を12月初旬より開始した。

同プロジェクトは、伊豆下田の旧町内(中心市街地)エリアを、あらゆる人が「ただいま」と言って帰ってこれる「ふるさと」にしようというもの。
同団体では現在、旧町内エリアで3物件を購入し、建物のリノベーションや駐車場シェアリングの提供など、エリアリノベーションに取り組み始めている。
今回は、旧町内エリアの中心に位置する築50年の小さな一戸建てをリノベーションし、来年の初夏までに交流拠点を整備するという。

近年、下田は人口の減少が著しく、静岡県内の市としては唯一過疎化指定を受けている。
人口減少に伴い、旧町内にも空き店舗や空き家が増え、エリアとしての魅力が減りつつあることから、多くの観光客は海辺の観光地に滞在し、旧町内エリアには足を運ばなくなっているという。

同プロジェクトでは、観光交流客の増加と旧町内エリアの空き家・空き店舗問題の解決を目指す。
下田を訪れる観光客や二拠点居住検討者が気軽に宿泊でき、現地の人と交流できる施設を作ることで、関係人口の増加を図るとしている。

同物件の整備が終わった後は、所有する空き駐車場にタイニーハウスを創り、気軽に宿泊できる施設を整備。
3台分の駐車スペースを有効活用できる目途が立った時点で他の空地オーナーにも提案、空いている土地や建物を活用し、交流人口の拡大に結び付けたいという。

最終的には空き地・空き家・空き店舗を様々な形で人が集まる施設に変え、10年で10拠点を整備する予定。
併せて、ソフト面での取り組みも拡充させ、エリアリノベーションによる旧町内の活性化を実現させていきたいとしている。