【ニュース】 出光興産など、湯沢市小安地域の地熱開発で環境アセスメントに着手、2024年に発電事業開始予定 秋田県湯沢市

2018.12.11
出光興産株式会社(東京都千代田区、木藤俊一社長)・国際石油開発帝石株式会社(東京都港区、上田隆之社長)・三井石油開発株式会社(東京都港区、剱弘幸社長)の3社は12月7日、秋田県湯沢市小安(おやす)地域の地熱開発で、「計画段階環境配慮書」を経済産業大臣・秋田県知事・湯沢市長へ送付、環境アセスメントに着手した。

3社は2011年、同地域で独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の支援制度を活用し、地熱開発の共同調査を開始。
地下資源の探査・井戸の掘削・蒸気の供給など地熱開発のノウハウを有する3社が、噴出試験を含む地熱資源量と経済性評価等による事業化検討を共同で行っきた。

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地熱発電は、天候に左右されずに安定的に電力供給が可能な再生可能エネルギーとして注目されており、2011年に発生した東日本大震災以降、国立・国定公園内の地熱開発にかかる規制緩和や、再生可能エネルギー固定価格買取制度施行に伴い、国内各地で調査・開発が進められている。

3社は今回、これまでの結果を踏まえ、本格的な事業化推進を目的に小安地熱株式会社(東京都千代田区、後藤弘樹代表)を設立し、地熱発電所新設計画を策定。
環境影響評価法に基づき、「かたつむり山発電所(仮称)」設置に係る「計画段階環境配慮書」を経済産業大臣・秋田県知事・湯沢市長へ送付、環境アセスメントに着手する。
今後は同地域で、二酸化炭素排出量抑制と電力安定供給に貢献するため、2024年の事業化に向け、地熱発電所の建設を進めていく予定だという。

「かたつむり山発電所(仮称)」の建設場所は秋田県湯沢市皆瀬字小安奥山国有林内及び皆瀬字鳥谷地内。
発電出力は1万5,000kW級。
着工は2021年(予定)、運転開始予定は2024年(予定)。