【ニュース】 東松島市とKDDIグループ、「スマート漁業」「スマート農業」で地域活性化を目的とした協定を締結 宮城県東松島市

2018.12.03
東松島市(渥美巖市長)・KDDI株式会社(東京都千代田区、髙橋誠社長)・株式会社KDDI総合研究所(埼玉県ふじみ野市、中島康之社長)・株式会社KDDIエボルバ(東京都新宿区、中澤雅己社長)の4者は11月30日、「SDGs未来都市」に関する地域活性化を目的とした協定を締結した。

「SDGs未来都市」とは、SDGs(持続可能な開発目標)の理念に沿った基本的・総合的取組を推進しようとする都市・地域の中から、特に、経済・社会・環境の三側面での新しい価値創出を通じ、持続可能な開発を実現する潜在能力が高いと選定された都市・地域。
今年6月15日にSDGs未来都市として選定を受けた同市とKDDIグループはこれまで、「東松島市へのKDDIグループ社員出向」「スマート漁業」「農園事業」に取り組んできた。

4者が取り組む領域は「スマート漁業」「スマート農業」の2つ。

「スマート漁業」に関しては、2015年度から東松島市浜市(はまいち)沖のシロサケ定置網を対象とした漁業の最適化に関する実証を実施してきた。
今後は、漁業者が活用しやすいスマートブイの開発、漁獲量予測の精度向上、シロサケ以外の魚種へ展開する実証を行うことで漁業の効率化を目指す。

「スマート農業」に関しては、通信技術を活用した農作物の収量と食味の向上に関する実証を実施、今後は持続的な地域の障がい者・高齢者の雇用に取り組む。
また、点滴灌漑の技術を活用し、ミニトマトの水分調節をデジタル的に行うほか、甘みを高めていく技術や画像解析による摘果時期の判断を行う予定だという。