【ニュース】 宇治市とソフトバンク、IoTを活用し、路面情報を検知する実証実験を実施、道路の維持管理費削減を目指す 京都府宇治市

2018.07.02
宇治市(山本正市長)とソフトバンク株式会社(東京都港区、宮内謙社長)は、2018年7月1日~2019年3月31日の期間、IoTを活用し、路面情報を検知する実証実験を宇治市で実施する。

これまで路面の状態を把握するためには、熟練した作業員が専用車両を使用して定期的に巡回する必要があり、多くの費用や時間がかかっていたが、IoTを活用し、効率的に路面の状態を把握することで、点検にかかる費用や時間を抑えられるようになるという。
さらに、日常的なモニタリングによって早い段階で劣化を発見し対処するなど、従来の事後保全から予防保全への転換が可能となり、道路の維持管理にかかる費用も削減できるとしている。

今回の実証実験では、株式会社村田製作所(京都府長岡京市、村田恒夫会長兼社長)が開発した「路面検知システム」と、高精度な位置測位を可能にするソフトバンクの技術を組み合わせ、配送業などの商用車両に搭載し、宇治市内の路面情報を収集。
カメラや加速度センサー、ジャイロセンサーなどを使用して路面の状態を把握する「路面検知システム」に、準天頂衛星を利用して高精度な位置情報を連携させることで、路面の状態と場所を正確に把握できるようになるという。
収集したデータは、ソフトバンクのIoTプラットフォームを利用し、一元管理できるようにする。

ソフトバンクは、今回の実証実験を通じ、路面情報の収集に必要な車両数の検証や収集データの精度の確認、路面の状態を自動で解析するシステムの検証などを行い、商用化に向け、ソリューションの構築を目指すとしている。