2018.06.27
株式会社ホテルオークラ（東京都港区、荻田敏宏社長）は6月25日、ホテルオークラグループの中核事業であるホテルオークラ東京（東京都港区）の本館建替計画でホテル施設概要を発表、ホテル名称を英語名「The Okura Tokyo」・日本語名「オークラ東京」に決定した。
開業予定は2019年9月上旬、宴会・婚礼予約は2018年9月より、宿泊予約は2019年4月より受付を開始する。

ホテルオークラ東京は、1962年に「海外の模倣ではなく、世界に通じる日本独自のホテルの創造」を目指して開業。
これを実現するため、「Best A.C.S.」を掲げ、最高の施設
（Accommodation）、最高の料理（Cuisine）、最高のサービス（Service）を追求し、以来約55年の間、国内外の賓客を迎え入れてきた。

同社ではこれまで、海外を中心に「オークラ プレステージ」ブランドによるホテルを展開。
今回新たに、ホテルオークラグループのトップブランドとして「オークラ ヘリテージ」ブランドを創設する。
そのうえで、「オークラ ヘリテージ」と「オークラ プレステージ」の両ブランドのショーケースともなる新ホテル「The Okura Tokyo」を開業する。

同ホテルは、オークラ ヘリテージ、オークラ プレステージという同社を代表する2つのブランドを一体で運営する「Two Brand
One Operation」のホテルとなる。
2つのブランドを運営する特別なホテルとしての位置付けを明確にするため、新本館のホテル名称をホテルオークラ東京から「The
Okura Tokyo」とし、新たに出発するという。

なお、「オークラ ヘリテージ」は、その国の文化や歴史的遺産を継承した重厚感と気品に満ちたラグジュアリーホテルブランドで、ゆっくり紡がれてきた時間が息づく荘厳な雰囲気と、ホテルオークラの真髄を極めたおもてなしで、至福の時間（とき）を過ごしてもらうことをブランドの価値観としている。

今回の開発コンセプトは「伝統と革新」。
旧本館に息づいていた「日本の伝統美」を継承しつつ、最新の設備・機能に刷新する。
また、ホテルオークラグループが大切にしてきた 「Simplicity＆
Elegance（清楚にして優雅、華美過ぎない洗練された上質さ）」をデザインコンセプトとし、最高の施設で利用客を迎える。
さらに、今まで培ってきた料理・サービスについても、時代の変化を見据え、より一層の磨きをかけて提供するという。

ホテル施設は、2つのブランドの特徴をより明確にするために、2棟の建物で構成する。

高層棟となる「オークラ プレステージタワー」では、国際都市・東京の躍動感や洗練さに、和のアクセントを取り込んだコンテンポラリー・ラグジュアリーホテルを創造。
東京の眺望を満喫できるように、オークラ プレステージブランドの客室を28階以上に設置するとともに、オークラ伝統のレストラン、都内でも屈指の収容人数を誇り、大規模な国際会議などにも対応できる大宴会場なども擁するインターナショナルホテルとして運営していく。

一方、中層棟となる「オークラ ヘリテージウイング」では、日本の美のエッセンスで創り込む、唯一無二の ラグジュアリーホテルを創造。
近年、都心部ではオフィスを併設するラグジュアリーホテルが多い中、オークラ ヘリテージウイングは、オークラ ヘリテージブランドの広々とした間取りの客室や日本の和を表現する日本料理「山里」、茶室「聴松庵」などのホテル施設に絞って建物を構成し、日本の美を継承するホテルとしての独立性を確保するとともに、国内外の賓客の迎賓館ともなるホテルとして運営していくとしている。

敷地概要・建物配置計画は、約2.6haの敷地面積に対し、1.3haあまりの緑地・庭園を確保し、都会の中にあっても、ゆとりと品格ある空間を創出しながら、ホテル施設と自然環境や周辺環境との調和・共生を図る。
オークラ プレステージタワーは敷地の南に配置。
一方、オークラ ヘリテージウイングは敷地の中央に置き、北側は広大な緑地・庭園、南側は「オークラスクエア」を望むことができるように配置する。

オークラ ヘリテージウイングの高さは約75ｍ・階数は17階地下1階。
延床面積は約2万7,000㎡。
客室は140室（うちスイートルーム7室）。
レストラン2、バー1、茶室。

オークラ プレステージタワーの高さは約188ｍ・階数は41階地下1階。
延床面積は約15万3,000㎡。
客室は368室（うち スイートルーム10室）。
レストラン3、バー2、大宴会場2室・中宴会場6室・小宴会場12室、チャペル2施設、神殿1施設、クラブラウンジ、フィットネス＆スパ、プール、オークラサロン、デリカテッセン、囲碁サロン、ショッピングエリア、オフィス。