【ニュース】 宮城インバウンドDMO、南宮城地域インバウンド誘客数で対前年比160%を達成、官民連携アプローチが奏功 宮城県丸森町

2018.04.20
一般社団法人宮城インバウンドDMO(宮城県丸森町、齊藤良太代表理事)はこのほど、平成29年度の活動実績を報告した。
今回の報告は、「平成29年度活動実績サマリー」「観光復興促進調査事業」「地域取組体制構築事業」「プロモーション強化事業」「受入環境整備事業」「滞在コンテンツ充実・強化事業」の6つの観点で活動実績をまとめたもの。

同法人は、宮城インバウンドDMO推進協議会(事務局:宮城県丸森町商工観光課、会長:丸森町長)からの委託業務を筆頭に、宮城県南内4市9町(南宮城の丸森町・亘理町・岩沼市・角田市・白石市・名取市・大河原町・川崎町・蔵王町・七ヶ宿町・柴田町・村田町・山元町)で訪日外国人からの観光収入増を目指した事業を推進している。
同報告によると、同DMOが直接誘客したインバウンド宿泊数は
3,815名泊、インバウンド訪日客の入込総数は3万8,000人(前年比160%)、旅行消費額は5億3,000万円。

平成29年度に同DMOが直接誘客したインバウンド宿泊数3,815名泊は、蔵王エリア・教育旅行による人泊誘客の比率が半分以上を占めた。
一方、直接誘客を含む南宮城へのインバウンド訪日客の入込総数
3万8,000人(前年比160%)は、白石市蔵王キツネ村の来訪増や、蔵王町の遠刈田温泉の宿泊増の寄与が大きかったという。

なお同法人は、インバウンド市場の中でも台湾を主市場に位置付けている。
同報告によると、宮城を訪れる台湾人の7割強が宮城初来訪で、そのうちの半数以上が訪日経験ありとの回答を得たという。
さらに、宮城を含む東北地方を訪れる台湾人はFIT(海外個人旅行)が中心で、電車・新幹線・バスといった公共交通機関を利用した北東北を周遊するコースが最も多いことが分かったほか、宮城に入る台湾人56%の過半数が成田空港または羽田空港から日本へ入国しており、仙台空港からの入国は4割弱に留まっていた。
同法人では今後、メインターゲット層をFITとした商品造成に注力していくとしている。