【ニュース】 ペンシル、壱岐島に古民家を再生したサテライトオフィスを開設、雇用機会拡充やテレワークを実践 長崎県壱岐市

2018.01.31
研究開発型ウェブコンサルティング事業を展開する株式会社ペンシル(福岡市中央区、倉橋美佳社長)は1月29日、「ペンシル イノベーション セントラル 壱岐(PIC壱岐)」事業の拠点を古民家を再生したオフィス(長崎県壱岐市)に移転した。

同事業は、国境離島新法に基づく長崎県壱岐市雇用機会拡充事業第1回公募で採択され、2017年10月より稼働を開始しているもの。
同社ではPIC壱岐を、ウェブコンサルティングの非属人的な支援業務(調査分析、レポート作成、ウェブ広告運用、ライティング業務、ウェブサイト運営支援など)を行う部門として、2017年10月に壱岐テレワークセンター「Freewill Studio」内で開設。
現在、PIC壱岐には主婦やシニア層を含む4名の従業員が在籍している。

インターネットを活用することで、離島という地理的ハンディキャップにも関わらず、就業意欲はあるものの子育てや介護などにより就業時間や就業場所に制限がある主婦や元IT従事者などの雇用が可能となり、主婦やシニア層の生の意見をウェブマーケティングに活用し、事業成長に繋げることができるとしている。

20180131ペンシル

今回移転した新オフィスは、博多港からのジェットフォイルやフェリーが発着する郷ノ浦港近くにある、築56年の古民家を改修したもの。
イベントやセミナーの実施も可能で壱岐市民も集まることができるコミュニティスペース、PIC壱岐の従業員が働くワークエリア、会議や宿泊ができる多目的エリアなどからなる古民家オフィスで構成する。
各エリアには、壱岐の山々や海、古墳などの自然、また、壱岐の特産物である壱岐牛やうになどをイメージした色を使用した。
古民家や空き家を有効活用したサテライトオフィスとして、また、壱岐市民が集まりインターネットとその可能性に触れることができる場所の提供を目指している。

「ペンシル イノベーション セントラル 壱岐」(略称:PIC壱岐)の所在地は長崎県壱岐市郷ノ浦町郷ノ浦220。
開設日は2017年10月2日、移転日は2018年1月29日。
主な業務内容は、コンサルティング業務支援(レポート作成、ライティング業務など)、ウェブサイト運営支援(ブラウザチェック、ユーザビリティチェック、文字校正など)、ウェブ広告運用支援(リスティング広告運用など)、システム開発支援(システムテスト、業務改善システム開発など)、調査分析支援(調査・分析業務、調査・分析資料作成など)。

今後PIC壱岐では、2017年度中に5名まで増員予定、2018年度にはさらに3名の採用を予定している。
また、65歳以上の人口が35.5%(平成27年国勢調査)と高齢者人口が高い割合を占める壱岐で、健康食品など今後需要がさらに高まるシニア向け商品のウェブサイトにおける、シニア層にとっての「使いにくい」や「わかりにくい」を確認する「SFO(シニアフレンドリー最適化)サービス」を構築しサービスを拡大するという。