【ニュース】 上原美術館、上原仏教美術館と上原近代美術館を仏教館と近代館に改称、2つのギャラリーをもつ美術館として11月3日にリニューアルオープン 静岡県下田市

2017.10.27
リニューアル工事を実施していた上原美術館(公益財団法人上原美術館、静岡県下田市)は、上原仏教美術館と呼ばれていた建物を「仏教館」へ、隣接する上原近代美術館を「近代館」へと改称し、2つのギャラリーを持つ美術館として11月3日・文化の日にオープンする。

リニューアル開館記念の展覧会「上原コレクション名品選―印象派の絵画から仏像、写経まで―」では、コレクションの中から選りすぐりの名品を紹介。
学芸員推奨ののみどころは、新しくなった仏教館の展示室、同館初公開の新収蔵品、仏教美術と近代絵画の出あいなど。
新しく生まれ変わり、仏教美術と近代絵画が出あう同美術館で、新しい美にふれる時間を過ごせるとしている。
20171027上原美術館

仏教館では、今回のリニューアル工事により、新しい展示室が誕生。
国宝や重要文化財などを展示できる展示空間が完成し、最新技術を取り入れた照明によって作品のもつ魅力を存分に味わうことができるようになったという。

新収蔵の「大日如来坐像」(鎌倉時代、1270年)や「中阿含経」(奈良時代、8世紀)や、「観世音菩薩立像(興福寺 千体仏)」(平安時代、12世紀)も仏教館で初公開する。

また、下田に古くから伝わる「阿弥陀如来坐像」(平安時代、同館寄託)と、下田を描いた牛島憲之「雨明かる」(1982年)が並ぶ一室では、時代を超えて、どこかあたたかな伊豆・下田の風土が感じられるという。
印象派から平安の仏像、写経まで、ジャンルを超えた美が出あう上原コレクションが楽しめるとしている。

「上原コレクション名品選―印象派の絵画から仏像、写経まで―」の会期は2017年11月3日~2018年4月8日(会期中無休)、開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。
会場は上原美術館(静岡県下田市宇土金341)。
入館料は大人1,000円・学生500円・高校生以下無料、団体10名以上10%割引。