【ニュース】 AZAPAとリコー、国家戦略特区の仙北市で自動運転車両の実証実験を開始、課題抽出と新たな技術的解決を目指す 秋田県仙北市

2017.09.20
AZAPA株式会社(名古屋市中区、近藤康弘代表)と株式会社リコー(東京都中央区、山下良則代表)は、仙北市で新たな技術イノベーションによる課題解決を目的とした自動運転車両の実証実験を開始する。

同市は、地域社会の構造改革を重点的に推進するため、全国10区域で指定された国家戦略特区のひとつ。
「近未来技術実証特区」の取り組みとして、ドローンによる図書配送や無人運転バスなど、実サービスに向けた実証実験の誘致を進めている。

今回の実証実験は、AZAPAとリコーが新たな取り組みとして、10月より同市の公道で自動運転を行うもの。
公道走行における技術的な課題や、雪国での実用化、交通インフラ環境との協調性、法整備など、具体的な実用化への課題の洗い出しを行う。

AZAPAは自動運転時の経路生成~回避行動の自動運転制御と搭乗者の感性に関する制御技術をテーマに、リコーはステレオカメラなどを使用した全方位画像センシング技術と人の認知・判断・行動の高度解析をテーマに取り組み、両社で技術融合した車両を使用、自動運転時の課題抽出と新たな技術的解決を図るとしている。

なおリコーは、同市の「近未来技術実証特区」の取り組みに注目、平成28年から29年にかけて路面性状モニタリングシステムの実証実験を行っており、一方、AZAPAは同実証実験で得た自動運転技術を今後、物流・家電・医療などのあらゆる産業へ展開する予定だという。