【ニュース】 J-heritageなど、クラウドファンディングで廃墟の女王「旧摩耶観光ホテル」保存プロジェクトを開始 兵庫県神戸市

2017.07.06
産業遺産の記録・見学を手掛けるNPO法人J-heritage(神戸市兵庫区、前畑洋平総理事)はこのほど、「廃墟の女王」の異名を持つ「旧摩耶観光ホテル」の保存プロジェクトを開始した。
クラウドファンディング「Readyfor」を利用し、8月29日23時までに目標金額500万円を募集する。

同保存プロジェクトは、J-heritageと、NPO法人ひょうごヘリテージ機構H2O神戸(松原永季理事)、旧摩耶観光ホテルの所有者である日本サービス株式会社(三原正裕代表)が構成するチームで運営。
様々なリターンを用意しており、目標金額に達しない場合は、全額支援者に返金する予定だという。

同チームでは、旧摩耶観光ホテルの歴史的・文化的価値を位置づける登録文化財の申請を目指し、2019年11月までのおよそ2年間、申請に必要な資料作成のための調査や、耐震診断に必要な資料作成を行う予定。
2019年11月30日までに完了予定で、申請が通過しない場合もあるとしている。
また、地域住民が懸念する不法侵入を防ぐために設置した機械警備や防犯カメラの費用回収も行う意向で、これ以上の建物の劣化を防ぐため、雨漏り対策を屋上部分に実施、旧摩耶観光ホテルを未来に手渡すためのソフト・ハード両面での整備を進めていくという。

リターン例は、3,000円が保存プロジェクトからサンクスメール、1万円が摩耶観光ホテルルームキー又は摩耶観光ホテルメモ帳セット、2万円が旧摩耶観光ホテル保存に向けた調査に同行(200名限定、撮影可)、10万円が旧摩耶観光ホテル保存に向けた記録撮影に参加(20組限定、1回)など。