【ニュース】 伊賀市と甲賀市、ストーリー「忍びの里 伊賀・甲賀-リアル忍者を求めて-」が日本遺産に認定 三重県伊賀市

2017.05.02
日本忍者協議会(会長:鈴木英敬三重県知事)は4月28日、同協議会正会員の三重県伊賀市と滋賀県甲賀市が文化庁に申請していたストーリー「忍びの里 伊賀・甲賀 -リアル忍者を求めて-」が平成29年度の日本遺産に認定されたと発表した。

「日本遺産」は、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを認定するもの。
27年度からスタートし、過去37件が認定、29年度は新たに17件が追加された。

同協議会は、「忍者」を日本固有の文化遺産と定義し、2020年東京オリンピック・パラリンピックを見据えた「クールジャパン」「観光資源」「文化交流」におけるブランドとして、国内外への普及啓発を行っている団体。

今回認定されたのは、伊賀市と甲賀市が持つ「リアルな忍者」が感じられる、魅力ある里の文化や伝統を語るストーリー。
伊賀や甲賀を歩くと、今も里山には戦国時代を感じる城館が佇み、山々には忍者たちが修練の場とした山伏の行場があり、村々に祭られた鎮守の社は忍者たちが結集し合議の場として残っているなど、忍者の真の姿が浮かび上がるという。

同協議会では、今回の認定を足掛かりに、伊賀・甲賀をはじめ、全国に点在する忍者にまつわる文化や伝統を活用し、オールジャパンとしてさらなる忍者文化の発信を行うことで、地域経済の活性化などに寄与していきたいとしている。