【ニュース】 JR西日本など3社、持続可能な「農業」の普及と地域農業の発展を通じた地域活性化に向け業務提携、国際認証などの取得事業者向け融資を開始 大阪府大阪市

2017.05.01
西日本旅客鉄道株式会社(大阪市北区、来島達夫社長)とJR西日本が資本参加している株式会社ファーム・アライアンス・マネジメント(東京都千代田区、松本武社長)は4月28日、農業の発展による地域の経済・産業振興を目的に、株式会社滋賀銀行(滋賀県大津市、高橋祥二郎頭取)と業務協力に関する協定を締結したと発表した。

あわせて、滋賀銀行は農業の国際認証などの取得事業者向け、「本業支援サポートローン『GAP認証者サポートプラン』」の取り扱いを開始する。
なお、農業の国際認証などを事業性評価に活用した融資は、近畿の地方銀行で初めてとなる。

JR西日本グループは2014年4月、IT(情報技術)を活用し、国際認証グローバルGAPの取得支援とそれらの農産物の流通ルートへの提供を行うファームアライアンスへ資本参加、同社事業の普及に取り組んでいる。 

一方、滋賀銀行は、持続可能な農業のサポートを地域金融機関としての使命と捉え、食の安全・環境保全・労働安全の向上、農業の国際競争力の強化、地域経済の活性化や地域の環境保全に資する国際認証等の普及拡大や若手農家の育成、企業の農業参入の促進などを目指している。

今後3社は、相互の協力関係を強化し、各社のネットワークや情報を有効に活用することで、地域農業の発展に貢献していくとしている。

主な業務協力事項は、「国際認証/グローバルGAPなどの普及拡大、生産者の経済性および競争力の向上を目的とした農業セミナー・商談会の共同開催」「生産技術向上や販路拡大を希望する生産者などの個別紹介」「農業への新規参入や農業経営の相談、融資など、生産者支援に係わる連携」。

主な取り組みは、滋賀銀行による国際認証/グローバルGAPなどの取得を希望する生産者のファームアライアンスへの紹介、滋賀銀行による「本業支援サポートローン『GAP認証者サポートプラン』」の取り扱い開始、農業の国際認証などを取得した生産者への事業資金に所定の優遇金利適用、生産者とのビジネスマッチングや商談会、「農業経営の高度化」に関するセミナーや勉強会の共同開催など。