【ニュース】 凸版印刷、江戸期の国宝松本城をVR化、歴史理解を促進し地域観光の活性化へ 長野県松本市

2017.04.18
凸版印刷株式会社(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、江戸時代中期に焼失した本丸御殿や、大正時代に埋め立てが行われた南・西外堀など、国宝松本城の往時の姿を楽しめるVRコンテンツ「国宝松本城VR」を制作した。

同社では、国宝をはじめ地域の様々な文化資産をデジタルで再現し、人々が誇りを持てる観光資源として活用できる「デジタル文化財」の提供を推進しており、今回の同コンテンツは松本市による「松本市市制施行
110周年記念事業」の一環。

同コンテンツを活用したVR動画は、5月1日に開催される「市制施行
110周年記念式典・イベント」(会場:まつもと市民芸術館主ホール)で上映されるほか、同社が制作・運営する体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアムアプリ」でも7月1日より一般公開する予定。

「国宝松本城VR」は、江戸時代の松本城城下の情景をデジタルで再現し、VR体験ができるコンテンツ。
松本城管理事務所の監修に基づき、江戸時代中期に焼失した本丸御殿のほか、二の丸御殿、古山地御殿を中心とした松本城城郭、大正時代に埋め立てが行われた南・西外堀、江戸時代の松本城城下の様子などを、細部までデジタルで再現した。
現存天守だけではない、松本城城郭の全貌が蘇るという。

また、現在も残る石垣を三次元形状計測し、デジタル化を実施、そのデータを活用した高品質なVR作品も制作した。
さらに、松本城下を精緻に描いた松本市指定重要文化財「享保13年秋改 松本城下絵図」を基に、江戸時代の城下も一部再現したという。