【ニュース】 積水ハウス、福島県双葉郡の復興と住民の帰還後の生活を支える「県立ふたば医療センター(仮称)」の施設設計・建設・工事監理を福島県より受注、基本協定を締結 福島県富岡町

2017.02.24
積水ハウス株式会社(大阪市北区、阿部俊則社長)は、福島県が双葉郡の復興と住民の帰還に向けた医療環境を整えるため、双葉郡富岡町に整備する「県立ふたば医療センター(仮称)」で施設設計・建設・工事監理を受注、2月22日に同県と基本協定を締結した。

同センターは、県立医科大学や近隣の中核病院、診療所等と連携・役割分担しながら行う地域診療や、「24時間365日救急医療対応」の二次救急医療、在宅医療、高齢者医療の確保を担う。
2017年6月1日より着工し、2018年1月末に竣工、開所準備を経て
2018年4月に開所する予定。

双葉郡では、復興関連事業従事者などの増加に伴い、通常医療に加え救急医療のニーズも高まりつつあるという。
一方、双葉郡の医療提供体制は、診療所の再開・新設など一次医療(風邪や腹痛など日常的な疾病を対象とする医療)を中心に回復の動きが見えるものの、震災前に4病院あった二次救急医療機関(「入院治療を必要とする患者」に対応する機関)は、全て休止している。
政府は、原子力災害に伴い設定された避難指示区域の避難指示を、帰還困難区域を除き2017年3月までに解除する方針を示しており、医療施設の早急な整備が求められている。

同社は、医療介護施設の専門コンサルティング組織「医療・介護推進事業部」が医療関連施設の建築実績とそのノウハウを生かし、患者の診療環境やプライバシー、医療従事者の負担を軽減する効率的な導線など高齢者に配慮した設計の工夫を行う。
さらに、自社工場生産による高品質な部材供給と短工期を実現する施工体制により、復興及び帰還後の住民の生活を支える医療施設の早期整備に貢献するという。

「県立ふたば医療センター(仮称)」の事業予定地は福島県双葉郡富岡町大字本岡字王塚地区。
敷地面積は1万1,175㎡ 、延床面積は3,609㎡(30床)。
構造は重量鉄骨造2階建(βシステム構法)。
診療科目は救急・総合診療科(救急医療全般、外来的・内科的疾患全般)。
予定工期は2017年6月1日~2018年1月末日(2018年4月開所予定)。
設計は積水ハウス株式会社郡山支店・株式会社広建設計、施工は積水ハウス株式会社郡山支店。