【ニュース】 山形県・ヤマト運輸・ANA総合研究所の3者、県産品の国内外への販路拡大に向けた連携協定を締結 山形県山形市

2016.12.12
山形県(吉村美栄子知事)・ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(東京都中央区、長尾裕社長)・ANAホールディングス傘下の株式会社ANA総合研究所(東京都港区、岡田晃社長)は12月9日、山形県庁で「県産品の国内外への販路拡大に向けた連携協定」の締結式を実施した。

同県は、高級ブランド米「つや姫」をはじめ、生産量が全国第1位の「さくらんぼ」や「ラ・フランス」など、多くの農産物の産地として知られている。
これらの農産物は首都圏・関西圏だけでなく、香港・台湾・シンガポールなど海外に向けて販路を拡大する取組みを行ってきたが、国内外の消費者ニーズの把握や、農産物の輸送時における鮮度保持、輸出時の通関手続きなどが課題となっていた。
20161212山形県

一方、ヤマト運輸とANAグループは、国内の輸送リードタイム短縮に加え、沖縄国際物流ハブを基点としたアジア圏へのスピーディーで高品質な輸送ネットワークを構築、日本全国の「旬」の食材を鮮度を保ったままアジア圏へ配送する「産直・お取り寄せモデル」の実現に向けて取り組んでいる。

今回の連携協定により、同県は国内外のマーケット情報の収集や県産品のPR、販路拡大に積極的な生産者や事業者とバイヤーをマッチングさせる商談会の開催など県産品の販路拡大に向けた支援を実施。

ヤマト運輸・ANAグループは、アジア圏へ最短翌日に配送する国際間の小口保冷輸送サービス「国際クール宅急便」などの輸送サービスを通じ、高品質な県産品を鮮度を保ったまま海外まで配送するほか、輸出支援セミナーの開催や輸出時に必要な書類の作成などのサポートを行い、海外販路の拡大を支援するとしている。
さらに、庄内空港を活用した新たな輸送スキームを構築し、輸送リードタイムの短縮に向けた取り組みも行うという。