【ニュース】 積水化学、分譲地「スマートハイムシティ研究学園」で家庭用蓄電池を連携したバーチャルパワープラントの実証試験を開始 茨城県つくば市

2016.08.31
積水化学工業株式会社(大阪市北区、髙下貞二社長)の住宅カンパニー(関口俊一プレジデント)は10月より、茨城セキスイハイム株式会社
(茨城県水戸市、寺内勝社長)が販売した分譲地「スマートハイムシティ研究学園」(茨城県つくば市)で、居住者と東京電力パワーグリッド株式会社(東京都千代田区、武部俊郎社長)協力のもと、バーチャルパワープラント(VPP)の実証試験を実施する。

同実証は、経済産業省「バーチャルパワープラント構築事業費補助金」事業に採択された同社の取組みの一環として実施するもの。
今回の実証試験は、各家庭の蓄電池を連携させ、太陽光発電システム(PV)が発電した電力を高効率に活用することを目指したVPPの構築と運用に向け、各種実証データを取得するというもの。

同実証試験では、エネルギー自給自足型スマートハイム(大容量PV+蓄電池+HEMS搭載)20棟と、積水化学つくば事業所の電力需給を、
EMS(エネルギー・マネジメント・システム)で統合・制御する。
既存配電網を使用し、実証試験地全体の電力利用状況に合わせ、20棟に設置した蓄電池により、住宅間・住宅と事業所間で電力をシェアするという。

運用に必要な設備は、各住宅に設置される太陽光発電と家庭用蓄電
池。
電力ネットワークには電力会社の既存配電網を利用する。
EMSは、複数の家庭用蓄電池を統合・制御する「タウン・エネルギー・マネジメントシステム(TEMS)」(同社開発)を使用。
クラウドを利用するため、専用サーバー等は設けない。

実施期間は2016年10月~2018年9月(予定)。
実施場所は「スマートハイムシティ研究学園」(茨城県つくば市研究学園3丁目)等。
実施者は積水化学工業株式会社。
協力は「スマートハイムシティ研究学園」対象居住者・東京電力パワーグリッド株式会社。