【ニュース】 世界初のロボット月面探査レースに挑戦する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO」、鳥取県と連携協力協定を締結 鳥取県鳥取市

2016.05.19
世界初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE(グーグル・ルナ・エックスプライズ)」に挑戦する日本初の民間月面探査チーム
「HAKUTO」(運営:株式会社ispace、東京都港区、袴田武史代表)は5月18日、鳥取県と連携協力に関する協定を締結した。

同レースのミッションは、2017年末までに民間開発のロボット探査機を月面に着陸させ、月面を500m以上移動し、月面の高解像度の動画や静止画を地球に送信すること。
1位のチームには賞金2,000万ドル、2位のチームには賞金500万ドルが与えられる。
現在、世界各国から16チームが参加しているという。
20160519HAKUTO

HAKUTOは現在、同レースに挑戦するプロジェクト「au×HAKUTO
MOON CHALLENGE」で、これまで開発してきた月面探査ロボット(ローバー)の改善を重ね、月面探査を成し遂げるためのフライトモデルの開発を進めている。

一方鳥取県は、HAKUTOが2016年9月頃に行う鳥取砂丘でのローバーのフィールド走行試験を応援する。
HAKUTOは、ローバーを鳥取砂丘の砂地で走行させ、ローバーの走行性能・通信性能・カメラ性能などの技術検証と、ローバーから送信される映像や画像だけでローバーを遠隔操作するための操縦検証を行う。
鳥取砂丘は、乾燥した砂地で起伏が月面に似ていることから、目印となる人工物のない月面での操作状況を再現するのに適切だという。
ローバーのフィールド走行試験は、鳥取砂丘の西側エリアでの実施を想定している。

なおHAKUTOは、鳥取県の産業人材の育成および地域の未来を担うこどもたちの教育を応援し、鳥取県と相互に協力していくとしている。