【ニュース】 京王電鉄、同社初の有料座席指定列車を2018年春より運行、クロスシートからロングシートへ転換可能な新型車両を導入 東京都多摩市

2016.03.17
京王電鉄株式会社(東京都多摩市、永田正会長兼社長)は、2018年春より、同社初となる有料の座席指定列車の運行を開始する。
勤務先や外出先からの帰路に、長距離区間を利用する乗客の着席ニーズに応えるのが狙い。

座席指定列車は平日・土休日の夜間帰宅時間帯に、新宿発・京王八王子行き、新宿発・橋本行きで運行。
運行開始に向け、新型車両「5000系」を導入する。
新型車両は、クロスシートからロングシートへ転換できる座席を採用し、座席指定列車の時はクロスシート、その他の時はロングシートで運行するという。
投資額は約100億円。
20160317京王電鉄

新型車両の外観は、シャープな正面形状を採用し、既存車両との違いを明確にするとともに、正面のカラーリングに黒を用いることにより、スマートな列車を表現。
内装は、沿線にある「高尾山」の木々の深いブラウンと、「繊維の街・八王子」の絹糸をモチーフに華やかな室内空間を表現し、上質さを演出する。

また、車いすスペース・ベビーカースペースを各車両に設置、車内案内表示器を充実させるほか、空気清浄機や無料公衆無線LAN、電源コンセントなどの各種装備も搭載。
さらに、消費電力の削減を図るため、新型VVVFインバータ制御装置や
LED照明、新技術の車上蓄電池システムなども導入する。

座席指定列車の運行開始時期は2018年春。
行先は、新宿発・京王八王子行き、新宿発・橋本行き。
時間帯は平日・土休日の夜間帰宅時間帯。
料金・愛称等は未定。
新型車両の概要の車両形式は5000系、導入両数は50両(10両固定×5編成)。
製作会社は株式会社総合車両製作所。