【ニュース】 JR北海道、北海道新幹線の収支を想定、事業単体では48億円の赤字、関連受益などで収支均衡に 北海道北斗市

2015.12.10
北海道旅客鉄道株式会社(札幌市中央区、島田修社長)は12月9日、平成28年度~平成30年度の平均による、北海道新幹線の収支想定を発表した。

同発表によると、北海道新幹線の収入は、平成28年度~平成30年度の平均で111億円。
この金額は、現在の津軽海峡線の利用者が全て新幹線に転移し、東京・函館間の鉄道シェアが現在の約1割から約3割になると想定、運賃と今回上限認可申請を行った料金を乗じて計算したもの。

一方の支出は、平成28年度~平成30年度の平均で160億円。
通常の新幹線運用経費80億円に加え、青函トンネルの使用維持・貨物共用走行・短区間での開業など北海道新幹線固有のコストが34億円、貸付料・減価償却費・諸税・事業報酬(借入金利)などが加わるため、収支は差引48億円のマイナスとなる。

なお、新幹線事業単体での収支のほか、新幹線開業に伴う並行在来線分離受益や関連線区受益を加えられることで、収支均衡が図られる計画だという。