【ニュース】 住友林業など、「七ヶ浜町 水産業共同利用施設復興整備事業」で焼海苔加工施設を着工 宮城県七ヶ浜町

2015.11.17
住友林業株式会社(東京都千代田区、市川晃社長)は11月16日、「七ヶ浜町 水産業共同利用施設復興整備事業」で、焼海苔加工施設を着工した。

同事業は、多賀城・七ヶ浜商工会、漁協・農協・民間企業が共同で設立した株式会社七ヶ浜ハーバースクエア(宮城県七ヶ浜町、安住政之社
長)が進める事業。
東日本大震災の際に津波の被害を受けた七ヶ浜町花渕浜地区で、漁業を中心に新たな観光拠点となる町づくりを推進していくとしている。

設計施工の公募では、同社を含む「永井設計・住友林業・オオホリ建託特定建設工事共同企業体」が木造で建設する施設を提案、採択されている。
20151117住友林業

花渕浜地区は、美しい松島湾を望む海と山に囲まれたエリアで、漁港とヨットハーバーが隣接するコンパクトな港町。

今回建設する焼海苔加工施設は、加工工場としての役割だけでなく、新たな産業創出のシンボルとしての役割も担う。
一般的な軽量鉄骨のプレハブではなく、あえて木造とすることで、木の優しさや温かみを演出。
施設見学や施設内物販など、観光客をはじめとした地域外の人々にも親しまれる焼海苔加工施設を目指すという。

設計にあたっては、観光施設としての「魅せる工場」を目指し、デザイン性の高いガラス張りの外観や、木質感が感じられる「現しのデザイン(木造建築で柱や梁などの構造材が見える状態で仕上げる手法)」を積極的に採用。
同時に工場が美しく保たれ、地域の景観に寄与することにも繋がるとしている。

焼海苔加工施設の建設地は宮城県宮城郡七ヶ浜字舘下地内。
敷地面積は800㎡、延床面積は555.60㎡。
構造は木造2階建て。
完成予定日は2016年3月末日。