【ニュース】 星野リゾートグループ、ANAクラウンプラザホテル4施設を取得、都市観光市場へ参入 長野県軽井沢町

2015.07.29
星野リゾートグループ(長野県軽井沢町、星野佳路代表)はこのほど、
ANAクラウンプラザホテル4施設を取得することで合意した。
投資金額は400億円弱を予定。
4施設の売主は米国系ファンドの子会社で、取得は4施設の不動産の所有および経営を行う法人の株式の取得により行われる予定だという。

取得する4施設は、ANAクラウンプラザホテル金沢(249室)、ANAクラウンプラザホテル富山(251室)、ANAクラウンプラザホテル広島(409室)、ANAクラウンプラザホテル福岡(320室)。

同グループでは、日本の観光サービスの強みの一つは文化観光であ
り、地域色豊かな地方都市には高い潜在力があると考えている。
都市観光客は、価格や立地などからビジネスホテルを利用する傾向にあるが、ビジネスホテルは商用利用客のニーズに合わせたサービスが中心のため、都市観光客ニーズに応える新しいホテルサービスへの需要があると判断した。

同グループではこれまで、観光市場の中で、リゾート滞在需要には「星のや」と「リゾナーレ」ブランドで、温泉保養需要には「界」ブランドでサービスを提供してきた。
しかしもう一つの大きな柱である都市観光需要には、今まで商品・サービスを提供できていなかったという。

今後は、都市観光市場へのサービスを充実させ、同グループの新しいカテゴリーとして育てて行く計画としているが、同活動には10年~15年の長期的な視点で取り組む必要があると判断。
今回、ANAクラウンプラザホテル4施設の経営に参画することにより、市場を学び、知見を蓄え、都市観光市場のニーズにマッチしたホテルサービスのあり方を模索していくとしている。

なお、今回取得したANAクラウンプラザホテル4施設については、施設を所有し経営する法人を既存のまま引き継ぐ予定。
現時点では、ホテル改装を含む追加投資やサービス変更の具体的な計画はないという。