【ニュース】 三菱地所、大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業の敷地内で「大手町温泉」が湧出 東京都千代田区

2014.07.16
三菱地所株式会社(東京都千代田区、杉山博孝社長)は7月15日、千代田区大手町で推進中の「大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業」敷地内で温泉掘削が完了、温泉の湧出を確認するとともに、同温泉の源泉名を「大手町温泉」と命名したと発表した。
同社では、同計画敷地内で深度約1,500mの掘削を実施。
今年6月6日に湯を汲み上げサンプルを採取する「揚湯試験」を実施の上、公益財団法人中央温泉研究所で温泉分析を行ったところ、温泉と認定され、7月14日に同法人発行の温泉分析書を受領した。
湧出した温泉は、大手町地区の就業者等に対する温泉入浴サービス、宿泊施設棟の温浴施設などで利用する予定。
東京オリンピック開催も見据え、観光客を含めた訪日外国人等に対する「日本ならではの魅力」の発信に寄与するほか、災害時には温浴施設を開放することで、災害活動要員のほか、事業継続に携わる従業員、ボランティア等の衛生環境向上に寄与するとしている。


「大手町連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業」では、「国際競争力の強化に資するビジネス支援施設の整備」「高度防災都市づくりへの取組み」「良好な都市基盤・都市環境の構築」をテーマに掲げ、開発計画を進めてきた。
中でも災害時の事業継続支援を重視、「電力と上下水の自立型システムの確立」を目指しており、その機能に都市のホスピタリティという要素も加味しつつ、大規模災害時の入浴需要に応え、災害活動要員の衛生環境向上を支援するため、温泉掘削を開発計画の中に取り入れたという。
「大手町温泉」の湧出地は東京都千代田区大手町一丁目7番18及び19。
泉温は36.5℃(調査時における気温20℃)。
湧出量は240L/分(掘削・動力揚湯)。
pH値は7.3。
泉質は、含よう素-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性・中性・温泉)。
成分分析は温泉分析書より抜粋。